目立たず歯並びを治せる舌側矯正
矯正歯科治療で歯並びを整えたいと思っても、「金属の装置が目立つから......」「矯正治療は子どもがするもの、知られたら恥ずかしい」という思いから、治療をためらっている方は多いのではないでしょうか。
舌側矯正は、「他の人に気付かれずに歯並びを治したい」という方におすすめの治療法です。舌側矯正では、歯の裏側(舌側)に装置を装着して歯を動かしますので、治療中も目立つことはありません。また、治療効果は唇側矯正と同等なので、歯並びをしっかり改善できます。見た目を気にされる方、人と接する機会の多い大人の方におすすめです。舌側矯正のことは、お気軽に大分市の矯正歯科「エンゼル矯正歯科」へご相談ください。
舌側矯正の進化とその利便性
当院では、開業以来ずっと舌側矯正をご提供しています。従来の舌側矯正は唇側矯正に比べて1.5倍の治療期間がかかっていました。しかし、歯科技術の進歩によって治療期間が大幅に短縮され、いまでは唇側矯正とほとんど同等の期間で治療できます。歯並びの状態によっては、唇側矯正よりも早く治療できるケースもあります。また、以前よりも装置装着時の違和感が少なくなり、発音を妨げにくくなっています。治療効果についても唇側矯正と舌側矯正では、ほぼ差はありません。
なぜ矯正治療が必要なのか?
歯並びが悪いからといって、すぐに食事ができなくなったり、会話ができなくなったりすることはありません。しかし、歯並びの乱れからくる機能的な問題は徐々にお口の環境を乱していきます。歯並びの問題は、むし歯などのように痛みや不具合を感じにくいため、気付いたときには噛めない、歯が悪くなったと悩まれることが少なくありません。
歯科治療の目的は「悪くなったら治す」のではなく、「歯の健康を永続的に保たせる」ことにあります。もちろん矯正歯科治療も、見た目を整えるだけではなく、機能性を高めてお口の環境を整え、ご自身の歯で一生噛めるようにすることが目的です。
日本人は、歯科医療が進む欧米諸国と比べ、80歳ですべての歯で生活している人の割合が少ないといわれています。その原因はさまざまありますが、「矯正歯科受診率の低さ」は大きな原因といえるでしょう。
矯正歯科治療にかかる期間は一般的に約3年です。矯正歯科受診率が低い日本において、3年という期間は長く感じる方が多いかもしれません。しかし、矯正歯科治療を行えば、美しい見た目を手に入れて長期的にお口の健康を保てるようになります。それは長い人生において決して長い期間ではありません。
また、「装置が目立つから」という理由で矯正歯科治療を避けている方もいらっしゃいます。しかし、そのような理由で、歯の寿命を延ばす有効な治療を受けないというのは、もったいないことです。
当院では、矯正歯科治療によって一人でも多くの方の歯の寿命を延ばしたいと考えています。それを実現するのに有効な装置、それが「外からほとんど見えない舌側矯正」です。誰にも気付かれずに歯並びを整え、歯の寿命を延ばして生涯快適に過ごせる、そんなすてきな治療をぜひご検討ください。
舌側矯正のメリットとデメリット
- メリット
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目立ちにくい 歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるため、大きく口を開けない限りは装置が見えません。 歯の表面が傷つかない 歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるため、歯の表面を傷つけることがありません。治療後も歯の光沢を保てます。 むし歯になりにくい 舌側は殺菌作用があるだ液が常に循環していますので、装置を取り付けていてもむし歯になりにくいです。また、歯の裏側は表側と比べてエナメル質の層が3倍も分厚いので、さらにむし歯になりにくいです。 治療期間や効果が唇側矯正と同等 唇側矯正と舌側矯正は、治療期間や効果に差はほとんどありません。噛み合わせの状態によっては、舌側矯正の方が早く治療できることもあります。
- デメリット
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費用が割高 舌側矯正では、患者さんのお口に合わせたオーダーメイドの装置を製作します。また、唇側矯正よりも治療難易度が高いこともあり、治療費が高くなりがちです。当院では、患者さん一人ひとりに合わせて装置を製作し、より精度の高い治療をご提供しております。 装置が舌に当たる 歯の裏側にある装置に舌が当たるため、装着からしばらくは違和感があります。当院では改良されて極力薄くつくられた装置を使いますので、1週間ほどで慣れていきます。 発音しにくい 舌に装置が当たるため、サ行ラ行タ行などが発音しにくくなることがあります。慣れてくれば問題なく発音できます。当院では、発音練習方法を指導していますのでご安心ください。
スムーズな歯の移動を実現する装置
(セルフライゲーションブラケット)
セルフライゲーションブラケットとは、摩擦抵抗が少ない矯正装置のことです。従来の矯正装置は、摩擦抵抗が大きく、強い力で牽引しなければなりません。そのため、治療中に痛みを生じやすいのがデメリットです。セルフライゲーションブラケットは、ワイヤーを止めるフタがあるため摩擦がほぼ生まれません。従来よりも弱い力で牽引して歯を動かせますので、治療中も痛みが少なく、歯の移動をスムーズに行えます。
当院では、唇側矯正だけでなく舌側矯正でもセルフライゲーションブラケットを使用し、摩擦を軽減して効率的に歯を動かしていきます。
アンカースクリューで効率アップ
矯正歯科治療では、歯科医師の技術力とともに患者さんの協力が大切です。しかし、矯正用アンカースクリューを用いれば、歯を効率的に動かせます。そのため、患者さんの協力による負担を抑えられます。また、アンカースクリューを用いれば、これまで外科手術でないと難しかった治療も矯正歯科治療だけで行えるようになり、治療の幅も広がります。
当院では唇側矯正だけでなく舌側矯正でもアンカースクリューを使用し、治療の精度を高め、患者さんの協力を最小限に抑えられます。
抜歯と非抜歯の治療選択
矯正歯科治療では、患者さんのアゴや歯の大きさやバランスが悪いと判断されるケースにおいて、抜歯することがあります。健康な歯を抜くことにためらいがある方も、もちろんいらっしゃることでしょう。しかし、噛み合わせ、顎関節、顔の形、歯の寿命、治療後の長期的な安定などを総合的に考えた場合、どうしても抜歯が必要になるケースがあります。もし小さなアゴに無理にすべての歯を並べてしまえば、噛み合わせが悪くなるだけでなく、口元が突出する、歯を支える歯槽骨がはみ出して歯の寿命が短くなるといった問題が出てしまうのです。もちろん、抜歯せずに矯正歯科治療できることがベストです。しかし、治療後も一生涯美しく、そして健康的に機能できる口元をつくるためには、抜歯を選択することも必要となります。
見た目だけでなく健康のための矯正治療
「歯並びを整えて口元をきれいにしたい」これは、多くの方が願うことではないでしょうか。しかし、健康な歯を削って「見た目だけを整える」「美しさを追求する」といった治療は、おすすめできません。審美面だけに偏る治療は、歯の寿命を縮めてしまうためです。そのような治療では、どんなに見た目が良くなったとしても、日常生活を快適に過ごせなくなることでしょう。
当院でご提供している舌側矯正は、見た目だけを整える治療ではありません。美しさとともに噛み合わせのバランスを整えて、機能性を高める治療です。患者さん一人ひとりに合わせ、時間をかけて歯並びや噛み合わせを整え、歯の健康を長期的にお守りしていきます。